もう後回しはダメ!ITスキルで底上げ教育を!!
このコラムは、ITを専門としていない中小企業の経営陣の方々に向けたメッセージとして執筆しております!
基本的ITスキルの重要性
一回目のコラムにて、「底上げ教育」とは、これからの時代を乗り切るためのビジネススキルを意味します。その「底上げ教育」たるビジネススキルとは、「ヒューマンスキル」と「ITスキル」の2つを全社員が一定レベル以上の能力を持つこと。とお伝えしました。
今回は、底上げ教育のひとつである「ITスキル」についてお伝えいたします。
緊急のSOS
「サーバーのデータが見れなくなってしまい、困っています。助けに来ていただけませんか?」
私の友人である社長から緊急連絡が入りました。即座に技術者を派遣し、状況を調査した結果、サーバーはほとんど機能していない状態でした。その理由は、IT担当者の退職後、パスワードが分からないままの状態で放置され、サーバーは1年以上バックアップも取られていないとのことでした。
この一件は、ITスキルの不足が企業にどれほどのリスクをもたらすかを浮き彫りにしています。特にITに詳しくない中小企業では、このような問題が頻繁に発生しています。
専門の技術者でもパスワードを解除するのは困難なことですし、時間も費用もかかります。
このようなトラブルを未然に防ぐためにも、会社全体でのITスキルの「底上げ教育」を実施することが絶対的に必要だと考えます。
ほとんどの中小企業におけるITスキルの実態
多くの中小企業では、ITシステムの適切な管理やメンテナンスに必要な技術知識が欠けているため、小さな問題が大きなトラブルに発展することが多々あります。
IT担当者がいなかったり、PCに詳しい人や、何となく役割を担当していた人が退職した後、情報の引継ぎが不十分だったりすると、システム管理の不備が発生しやすくなります。定期的なバックアップの欠如や災害復旧計画の不備が、サーバー障害時に重要なデータを失うリスクを高めているにも関わらず、トラブルが発生するまで、疑問にも思わない、リスクにも気づかないという怖さを秘めたまま業務されている会社が多くいらっしゃいます。
ITスキルの向上で得られること
ITスキルを身につけ、ITを効果的に利用することで、製品やサービスの質を高め、企業としての競争力を強化することができます。また、データ漏洩やサイバー攻撃のリスクを軽減し、企業の安全を保つことができます。さらに、テクノロジーの進展や発展に柔軟に対応や対策ができる為、リモートワークなど現代の働き方の導入で従業員のモチベーションも強化されます。
ITスキルを身につけた従業員は、市場の変化に迅速に対応し、会社の成長を支えるのに不可欠な存在となります。ITスキルを身につけさせる「底上げ教育」は、明日の会社のためになる大きな投資となることは確実だと考えられます!
最後に・・・
ITスキルは、もはや技術者だけの領域ではなく、経営者や管理職が基本的なITスキルの重要性を理解し、社内教育を通じて従業員に浸透させることが、企業の持続的な成長と競争力維持にとって不可欠な時代であることに、どうか意識を向けて下さい。
ぜひ、ITスキルの底上げに向けた取り組みを始めてはいかがでしょうか?会社の体質は大きく改善されるはずです!
次回は、今回の提案をさらに深掘りをして、具体的なセキュリティ対策とリスク管理に焦点を当てお伝えします。
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