VUCAの時代に必要な基本スキル:ビジネスリテラシー

VUCAとは、「Volatility(不安定性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」を表す言葉の頭文字を取ったもので、不確実な状況や急激な変化が頻繁に起こる時代を指します。

ビジネスの世界では、新しい技術やアイデアが絶えず生まれ、市場は日々変化し続けています。この速いスピードで変化する今日、自分のビジネスやキャリアをしっかりと成長させていくためには、ある特別な力が必要です。それが「ビジネスリテラシー」と呼ばれるスキルセットです。

「ビジネスリテラシー」とは、ビジネスの世界を生き抜くための様々な知識や能力のことを指します。具体的には、市場の基本知識、業務を遂行するための技術や方法、そしてビジネスを行う上で不可欠な、論理的思考能力、コミュニケーション能力、問題解決能力を指します。これらは、ビジネスマンとしての生存と成長のために必要な基本スキルです。

論理的思考能力

物事を冷静にはっきりと理解し、順序立てて考える力です。たとえば、プロジェクトがうまくいかない時、どこが問題かを特定し、その問題を解決するための明確な計画を立てることができます。

コミュニケーション能力

他人と効果的に情報を交換し意思疎通を行う力です。上司や同僚、顧客との関係を良好に保ち、仕事の指示やフィードバックを明確に伝え、理解し合うために対話や調整・交渉を有効に進めることができます。

問題解決能力

予期せぬ問題や挑戦すべき事象が発生した時、冷静に対処し、効果的な解決策を見つけ出す力です。常に前向きな姿勢で、創造的かつ実践的な方法で問題にアプローチする能力です。

このように「ビジネスリテラシー」は単に知識や技術を身につけることを超えて、絶えず変わる世界で自分自身を成長させ続けるため一生使いこなせる能力たりうるものです。この力を身につけることで、ビジネスの世界での確固たる地位を築き、持続可能な成長と成功の道を切り開くことができるのです。

ビジネスの世界は常に新しい挑戦を提供します。そうした挑戦に対して、自分自身をしっかりと持ち、進化し続けるために、「ビジネスリテラシー」は欠かせないものなのです。

では、どの様にしてこれらの能力を身につければよいのでしょうか?

独学での読書や学習・ビジネス経験を積むことによって身に付けてもいけますが、時間がかかる上に、問題が発生した瞬間に対応できない可能性があります。

弊社では、「スキルアップ研修」という講座を提供しています。この研修では、ビジネスの基本知識はもちろん、実際の業務で直面するであろう問題に対する解決策の提示、チームとのコミュニケーションの取り方、ストレス管理や意思決定の技術など、現実に役立つスキルを幅広く学びます。さらに「ビジネスリテラシー」を身につけるための基本的な考え方や価値観、その背後にある理由や原理原則を学びます。そして実際のビジネスシーンを想定したトレーニングを通じて、実務で使えるスキルセットを身に付けることができます。

「ビジネスリテラシー」が身につくと、自分自身のキャリアの価値形成が進みます。

まず、自分自身にしっかりとしたヒューマンスキルの基盤を築くことができます。どんなに市場が変動しても、自分の立場を守り、更にはそれを活かして前進することができるようになります。また、チームやプロジェクトを率いるリーダーシップを発揮することも可能になります。そして、自分自身の能力を最大限に活かし、企業や社会に価値ある貢献をすることができるようになります。 若手から中堅の社員まで、自分のキャリアや企業の未来をしっかりと築くために、この重要なスキルセットを積極的に身につけ、高めてください。

この記事を書いた人

徳永 哲也のアバター 徳永 哲也 ビズテクニカルサポート株式会社 代表

IT業界での36年間の経験と知識を生かし、ITに関心はあるけれども専門知識を持つ社員がいなくてお困りの企業様に向けて、ITを効率よく活用していただき、活動の基盤としていただきたいという想いから発信させていただいています。
IT利用の長所と短所、システムと人の連動、業界の動向、ITコミュニケーション™等について、IT会社社長である徳永の考察を交えて、様々な視点から"分かりやすく" ITの世界を解説してお届けしています。

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